小春日和

図書館の帰り道
金木犀に誘われて
遠回りの道草を決め込んだ

「吉」と出た八幡様のおみくじを
思わず胸に抱きしめて
気づけば ほっと・・優しい心

小路の角の雑貨屋で心惹かれた簪は
瑠璃色の丸い石

日に翳して眺めたら
小春日和が揺れていた

 

七里ガ浜の浜は、少しづつ、また元の静けさを取り戻しています。浜に残った沢山の足跡も秋の波が消していきます。自然とは不思議な流れ・・・誰も教えないのに、お彼岸の頃になると赤い“彼岸花”があちこちに顔を出す。
誰も教えないのに、金木犀がいい香りを届けてくれる。
大きな宇宙の中で、私たち人間は贅沢なほどに沢山のエネルギーに包まれて居るようで・・・その事をもっともっと感じながら、もっともっと感謝しなければいけないのかもしれないと、秋になると私はいつも思うのです。
私は、最近玄侑宗久氏のご著書にハマッテイマス。少し苦しい時間が押し寄せて居たので。
或る1冊の巻末のHPアドレスに思わずお便りを寄せてみました所、な、なんと! お返事を頂きました。独り占めしたいところですが、一部ご紹介いたします。


『人生という波には、時折なだれてくるような時があるものです。それを良く知っているからこそ、我々仏教者は、流れない時を見出そうと昔から努力してきた気がします。むろん、流れない時を経験したとしても、いずれ常識的な、波としての人生は待ち構えています。しかし、時が二重構造になることで、我々は救われもするのでしょうし、なにより人生が豊かになるのだと思います・・・』


私は、此処1ヶ月ほど、悲しさや、不安の中でもがいていました。自分を何処に置いたら良いのか、分からない状態でした。でも、毎日のTVや新聞のニュースに目を向けると、<幸せな人なんて・・居るのかしら?>と思うほど、様々な事件が心を締め付けます。“二重構造の流れの中だからこそ、豊かになる・・”そんな風に悟れる時が私にも来るのだろうか・・

『足るを知る』という言葉が最近私の心に強烈な響きとして入り込んでいるのです。
自然を感じる心の触れ幅・・・人の心を感じる触れ幅・・・心に余計な脂肪が付き過ぎていると感じなくなってしま事が沢山あるよな気がします。
<もっともっと!>・・・欲望の心を何処まで制御したら良いのか・・・ピュアに生きるとは・・・自分と向き合って見たいと思います。
高校時代の恩師の墓参へ、友人のご主人の墓参へ、
そして、茅ヶ崎の寒川神社へ・・・どうしても出かけたくなり、正に秋分の日のいちにち、沢山の魂との出会いを頂きました。

:::::ご報告:::::

11月から毎週土曜日の早朝(5:45〜6:00) 私のおしゃべりでラジオ番組が始まります。 まだ、詳細を煮詰めています。決まり次第インフォ メーションにUPいたします。

立教短大の講義も開始・SBS学苑での新しい出会いも待っています。稲村のアートフェスティバルの“リーディング”はチケットがほぼ完売とか・・・沢山の方々の支えを戴いているのです。心をしゃんとして、大好きな秋に向かって頑張らなければなりませんナ! そう、北海道でも待っていて下さる方々がいらっしゃるのだ〜。

 

▲彼岸花
トップの写真:瑠璃色の簪

2006年9月23日 Terumi Niki

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