今日は “夏至”あっという間に6月もどんどん進んでいたのですね。
私は現在、名古屋(名鉄ホール)7月公演のお稽古が半ばに差し掛かり、お稽古の休みには出発荷作りの準備と、慌しい毎日になりました。
何事も、ギリギリになって取り掛かるという悪い癖、困ったものです。
「楽屋行き」「宿泊ホテル行き」と荷物の仕分けは1ヶ月間の生活のシュミレーションをも色々考えねばならず疲れます。ホテル暮らしの生活も出来るだけ味気ないものにしたくない。・・・そこで、今回以前から挑戦したかった 「移動式音楽配信機?」なるものを手に入れました。
お稽古の帰り、会社帰りの息子と待ち合わせをして、一緒に選んで貰ったのです。簡単な夕食をしながら、購入ほやほやの一式をテーブルに並べ・・・ああだの、こうだの・・一通り説明を受けながら・・・新しい事への挑戦はチョッと胸ドキドキです。
思えば・・・ワープロさえ打てなかった私が、パソコンの指導を父から受け何とか一人歩きが出来るようになったのが10年前の事。息子の指導を思い出しながら夜な夜な“取り説”を片手にパソコンとその可愛らしい本体を接続しながら・・お気に入りのCD取り込みまでに何とかこぎつけました。
老犬が途中で泣き出したり・・・『チョッと待って!』と、てんやわんやではあったものの・・・『遣った!』
翌日から1時間の稽古通いの車中は読書からミュージックに〜若者ぶってやってみたわけです。しかし・・数分興にいっていたものの・・・周りの音は聞こえず、車内のアナウンスも分からず・・思わずイヤホーンを片方外して「何か、特別な事を告げていたのではないかしら?」と不安になる私。
確かに、車内のうるさい雑音やおしゃべりより、お気に入りの音楽の方が気分は好いのですが・・・初めてそんな環境に自分を置いてみて<身勝手な人間が出来上がる>プロセスを感じ、怖くなりました。自分さえ良ければ的人間が増えている現実を、こんな小さな道具が作り出しているとすれば・・・・。パソコンを通して、その世界の言葉を覚え、機械と向き合い、便利さと怖さを知りました。この音楽配信ペットさんを手にして・・・初めてその心地よさと便利さを堪能しつつも・・・私は道具に操られて嵌って行く若者達の心の危うさを体験したのでした。一方的に批判する事は簡単だけれど、便利さと怖さ・・その相反する現実をより深く感じること、それは体験を通してでなければ分からぬ事。文明の利器に触れながら改めて強く感じました。「道具」をどう賢く使いこなしていくか・・・人間の愚かさを試される時代がどんどん遣ってくるような気がします。
私はせめて一日の終演後・・心地良い音楽を楽しむ為に・・・出発まで音楽取り込み作業にいそしみたいと思います。
名古屋発の「NOW」をお楽しみに。
8号の『大法輪』に“私のであった仏教者”と言うエッセイを書かせていただきました。宜しかったら、お読み下さい。
やはり6月は 紫陽花 ですね。雨の夏至になりました。

2007年6月22日 Terumi Niki

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