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小春日和の午前、世田谷三宿にある「さくら幼稚園」で父母と地域の方を対象に「ミニ朗読会」を行なった。緊急事態になってきたインフルエンザの影響もあり、当初の予定人数からはママさんの出席者が少ないようだったが、皆さん熱心に耳を傾けて下さった。先月に大森の幼稚園、今月は三宿と目黒の・・・と前もって依頼を頂戴したのだが・・なんと!偶然にもこの「三宿」と言う地は私の生まれた場所である。お話を伺った時から何か心が騒いだ。しかも当日幼稚園の方に直ぐ隣に構えている神社が「三宿神社」だと伺って更に鳥肌が立った。私がお宮参りをした場所。すでに他界した祖母に抱かれ、大きな欅の樹をバックにまだ若かった母と父の写っている写真がアルバムに残っている。いいセピア色になって・・・。

朗読の後、そんな三宿と私の繋がりをお話して終了。早速60年目にして神社の階段を不思議な気持で登った。現在は宮司さんが常駐してはいないとのことだが、広い境内にはイチョウの大木が2本あり、すでにあの独特の銀杏の香りが静まり返っている境内に充満している。『紅葉が始まると、普段は静かで、まるで京都の神社の様ですよ!』先生方のお話を伺い、想像を巡らせた。写真の中の欅の大木もしっかり存在していた。記憶に残っているわけではないのに、何だか懐かしく思うのは何故なのだろう・・お社に向かい手を合わせながら、生かされて来た事を改めて感謝した。様々な形での人の生死を受け止めながら60年間を生かされてきた事の意味・・そして今私が遣らなければならない役目とは・・・園庭で無邪気に遊ぶ園児達を眺めながら、過去と未来の狭間に居る自分が妙に宙に浮いているような気がした。

(写真は、デジカメ不携帯で写メールからのものです)

 

2009年10月23日 Terumi Niki

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