2月

和歌山県根来の宥恵師から『立春大吉』のあり難い護符が届いた。
『あっ、もう如月に入ったのだ・・・』何とか睦月の内に皆様へのお便りを・・・とおもいつつ。
旧暦でいきます。

1月末に短大生達の試験を終えホット肩の荷がおりたものの・・・彼らの「言語力」の心もとなさに今年もかなり不安を抱いている私である。数年後、彼女達は小さな子供達の前で言葉を手渡していくのかと思うと『何とかせにゃ!』の母心が騒ぎ、ついつい『騙されたと思って私の言った事聞いとけ!』と授業では声を荒げてしまう(笑)。IT時代に育った子供達だから・・・と言って諦めていられない切実な問題だ。横文字を覚えるより先に母国語をきちんとマスターして欲しい。いや自分の思いくらい、きちんと言葉で相手に伝えようよ!である。

さて、学生達とは暫くさよならだが、1月末からまた新たな出逢いが始まった。
荻窪・読売カルチャーにて私の『言葉の紡ぎ方』講座が開講した。
近くに在住の方も多いが、講座を受ける為に二時間も費やして来てくださる方・・・等。様々な地域から、様々な思いで私と共に言葉を学んでくださる方々ばかり・・・。胸がいっぱいになり、感謝と共に責任重大である。中でも最大のハプニングは、なんと! 中学時代大変お世話になった英語の先生が受講されていた事!! 講師室で渡された名簿のお名前を拝見してドキッ! 同姓同名? 卒業をしてからもずーっと私を陰ながら応援してくださっている先生なのだが・・・まさかまさかの出来事で。まるで『教育実習』のようであった。
初日だったので皆さんから自己紹介をして頂いたのだが・・・先生の番になると、『私の事はさておき、皆さんの知らない二木さんの学生時代の事をご紹介いたしましょうね〜』と先生の心に忘れられない記憶として残っているという、私のエピソードを皆さんに紹介なさって場を和やかにして下さった。教師に信頼感を持てない・・・という時代。何十年も続いてきたのこの絆は? なんなのであろうか・・・私はつくづく幸せ者だと中学生に戻っていた。学生達を教えながら、そして一般の方々と向き合いながら、私も彼らから沢山の宝物・教えを頂いている。人はどんなに財産があっても、たった一人では『生きている』とはいえない・・・そんな事を改めて実感した時間であった。
『ホンの一口よ!』授業の帰りに手渡してくださった先生からのお土産は私の大好きなアプリコットのドライフルーツの包み。帰宅して深夜レポートを整理しながら一粒口へ入れると・・・甘酸っぱいお日様の香りが広がって・・・ほっとした。
何十年も教壇に立たれて来た先生の大きな加護の下、新しい方々と頑張れそうな私である。

今のうちに・・・と先日バラの植え替えをした。
新しい土の中で、枝を刈り込まれた私のバラ達は・・・落ち着く場所を得て安心した様にも見えた。
昨年植えた、チューリップやヒヤシンスの小さな球根の芽も覗きだした。
クリスマスローズも蕾を膨らませている。
居場所を動けない植物達は与えられた環境で必死に生きようとしている。
本当に不安だらけの・・・やりきれないような毎日だけど・・・・人間はロバや犬やサルから頂いた寿命なのだそうだから(森繁久弥先生からの受け売り)、感謝して、その頂き物の時間を一瞬一瞬大切に、楽しんで、生きてみましょうぞ!と・・・思わず自分に言い聞かせる。
あっ・・・何を思ったか、立春を迎える前に、バッサリと断髪してみました・・・私。
我が彼氏・Mayの骨折は・・・いまだ完治せず。只テーピングを味方にびゅんびゅん走っており、私はひやひや者です。
皆様、どうぞ骨折にはご注意を〜。

 

2010年2月1日 Terumi Niki

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