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連日のバンクーバーからのニュースに、ついつい午前中からTVの電源を入れてしまう私です。仕事もoffで外は寒いし、本当にテレビっ子になっています。
色々な現象が少し距離をおいて目に入り、アスリート達の心の動きや、第三者達の勝手な思いやら、コメントやら・・・人間って面白いな!と発見の連続です。
しかし、先日のフィギュア男子の競技中、織田信成選手の靴ひもが切れた瞬間を目の当たりにして・・・他人ごととは思えずにいました。
以前・明治座の舞台で演技中カツラがストンと飛んでしまった経験があり、なんとしてもその場を取り繕わなければと、只、冷静に策を考えたものでした。ある程度キャリアを重ねて来たから出来た事・・そして、私はステージにたった一人ではなかった。
織田選手は初めてのオリンピックで、世界中の全ての人の目がたった一人の彼の元に向けられている。彼の表情をずっと追いかけながら・・まるで自分が其処に居るかのごとく苦しい気持でした。『頑張れ! そうよ! 大丈夫!』画面の中の彼に声を掛けながら気づくと涙で画面が歪んでいました。
どれだけ、焦ったか、どれだけ不安だったか・・・出来ることなら直ぐにも会場から逃げて行きたかったことでしょう。あの若さで、必死に冷静を保つように自分に言い聞かせている鼓動が靴ひもを結び直している彼の横顔から感じ取れました。
3分間の猶予・・・また地獄を味わったリンクで演技を続けなければならない試練・・・。もし私だったら? 貧血を起こすでしょう(笑)。

見てはいけないものを見てしまったショックと同時に、彼らに秘められている強い精神力を感じました。特に個人競技のアスリート達が小さな時から受けてきた訓練がいかに過酷なモノか・・・そして、其の事がいかに大事か・・・世界は違えどもフト自分の遠き時代に重ね合わせていました。

エネルギーを集中させているときの人間の顔はなんて美しいのか・・・ため息が出ます。
春に向かって沢山力を貰ってます。
フィギュア女子・青春を弾けさせて闘って下さい!と祈るばかり。
我が家の前のお宅に奇麗な紅梅が・・・。
桃の節句も・・・もう直ぐ。

 

 

平成22年2月22日 Terumi Niki

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